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色とこころの勉強を通して、わたしが思う「こころ」がテーマのブログ。
人は生きているだけでいいの話
『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』で
「人や生物は生きているだけでいい。
誰かの役に立つ必要がない。
だがモノは違う。
誰かの役に立たなければ捨てられてしまう。
存在することすら許されない。」
というセリフがありました。

未来からきたアンドロイドが一人の女性を守る話ですが、
このドラマを見ていると、人間とははかないものだと感じます。

人間は薄い皮に9割の水の中に細胞が浮かんでいる身体です。
小さな銃弾がそこに飛び込んだだけで、息絶えてしまいます。
善意を誤解して排除しようとしたり、他者との関係の中で涙や血を流します。
そして時に、人から人は奪います。
他者を痛めつけても自分は生きようとしたり、
「大切な人を守るため」という大義名分で、同じ人間の命を奪います。

生きることは、死ぬことと背中合わせになっているということも教えてくれます。
だれもが、いつ最後の日がくるかもわからない、あやふやな運命を受け入れ
毎日生きています。
予想外の悲しい出来事にであったり、闘ったり、人を傷つけなければ
生きていけないこともあります。
時には自分をも傷つけてしまうこともあります。

そう思うと、人間とは、弱くはかないものといわざるをえません。
でも強く傷ついても復活し、痛みも感じないアンドロイドは言うのです。
「人間は生きているだけでいい」と。

そのアンドロイドがどういう意味合いで言ったかは、わかりません。
きっと自分というモノとの差を示すための、せつない言葉だと思います。

ですが、私は、この人間は生きているだけでいいという、根本的な肯定は
誰もが持つべきものではないかと思うのです。

自分の存在をまず肯定するところから始まるのだと思うのです。
自分を肯定すると、他者をも肯定できるのだと思うのです。

人は相手との間に、2つのことを発見します。
自分と似ている所と、似ていない所です。
似ている所は、相手にうつった自分の性質を客観的に見ることができます。
また似ていない所は、その相手とは違った「自分」を見ることができます。
この違いが「個性」なのだと思います。
その自分を肯定していると、自分の「個性」も
相手の「個性」も認め合うことができます。

そして自分の「弱さ」を認めるということです。
自分の弱さを認めたうえで、経験を積んでいくのです。
自分は強いと思っている人ほど、他人に責任転嫁をしたり、
悩みや苦しみから逃れようとする気がします。

食事は口に入れただけではダメで、それを咀嚼して飲み込み、
取捨選択して、必要なものを取り入れ臓器を機能させ、
必要のないものを手放すという作業があって、自分の血となり肉となります。

体験も、それをその人が経験したというだけでは足りません。
その経験を深い体験に変えるのは、その経験を意識して、自覚し、
咀嚼して、自分自身の内側の世界に受け入れる姿勢が大切です。
そのプロセスで人は苦しみます。
迷い、悩み、恥をかいたり、失敗もあるでしょう。
あるいはその過程で、批難されたりすることもあるかもしれません。
でもそれらを恐れず、しっかりと受け止めた時、
経験は自分の血や肉になるんだと思います。

人は弱い反面、強さを持った生き物だと思います。
自分自身の弱さに直面したとき、そこから逃げずに自分を引き受ける時、
自分の勇気と表現力に変える強さが発揮できます。

人は弱さと強さを併せ持った存在です。
ずるさや傷を誰もがもっています。
一方で美しさや尊さも誰もが持ち合わせています。

人間が思い描く「理想」や「善」は美しいものです。
でも現実の世界は、死もあれば苦痛や悲しみなどに満ち溢れています。
それらを全て失くしてしまえば、素晴らしい世界になるかというと、
そうでもないと思うのです。

犯罪も、毒も、苦しみも「あってこそ」の世の中です。
そこでこそ気づけることがあります。
持てる理想があります。
夢があります。善があります。

人はだれでも自分で自分を生かした時、幸福を感じます。
自分がだれかを活かした時はもっと幸福になるのだと思います。

最初のアンドロイドの台詞に対して、私はこう思うのです。
「人もモノも許されているから、存在しているのだと思います。
モノも人からの愛情を注がれた時、それはただのモノではなく命が宿ります。
人は自分が生きている事を肯定し、自分で自分を生かした時、幸福を感じます。
自分がだれかを活かした時はもっと幸福になります。
自分を活かし、だれかの役に立つことができた時もっと幸福になります。」

読んでいただいてありがとうございます。
生かしていただいてありがとうございます。
あなたとの出会いにありがとうございます。



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